リモートワークの職場が増え、会社員の副業・兼業が一般化してきました。普段SREの業務に取り組む方で、エンジニアのスキルを活かして副業を始めたいけど、どこから手をつければいいか悩んでいるという方も多いのではないでしょうか?
本記事では、SREの副業がどれくらい稼げるのか、週1-2日や土日だけの勤務、在宅ワークといった条件で案件を探す方法について解説していきます。
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SREの副業は稼げる?
SREのスキルをいかしたエンジニア副業でお金を稼ぐことはできるのでしょうか。企業から人材が求められる背景や収入アップのポイントを解説します。
開発スピードと信頼性の両立
SRE(Site Reliability Engineering)は、開発スピードとシステムの信頼性を両立させるための重要な役割を担っています。クラウド技術の普及やマイクロサービス化が進み、システムの運用はますます複雑化しています。この状況下で、システム障害を防ぎ、サービスの安定性を維持する役割を担う技術者の需要は高まっています。リリース速度を落とすことなく、高品質なサービスを提供するために、企業はSREの専門知識を持つ人材を求めています。副業では本業で培った技能を活かすことで、高単価な案件を獲得できる可能性が高まります。
副業マッチングを活用した案件探し
業務委託のSRE案件を探すには、副業マッチングサービスの活用がおすすめです。これらのサービスでは、副業希望者と企業を仲介しており、提供できるスキルや経験、希望する報酬金額、稼働時間などを設定し、自分に合った案件を見つけることができます。また、エージェントによるサポートを受けることで、スムーズに案件を獲得できるケースも少なくありません。エンジニア向けの転職サイトやクラウドソーシングでも、SREの案件が見つかることがあります。
収入アップのポイント
SREの副業で安定的に稼ぐためには、継続的なスキルアップと実績作りが重要です。新しい技術やツールの習得、資格取得などに積極的に取り組むことで、より高単価な案件を獲得できるようになります。また、実績を積み重ねることで、クライアントからの信頼を得ることができ、リピートに繋がりやすくなります。副業でも、本業と同様にプロ意識を持って取り組むことが大切です。
SRE副業案件の現状
SREの副業で必要とされるスキルや報酬の単価相場についてみていきましょう。
業務委託のSRE案件で求められるスキル
SREの業務委託案件で求められるスキルは、企業規模やサービスによって異なりますが、共通して求められるのは、システムの安定性と可用性を高める知識と経験です。
具体的には、AWS、GCP、Azureなどクラウドプラットフォームに対する深い理解、Docker、Kubernetesといったコンテナ技術の運用経験、Terraform、Ansibleなどインフラ自動化のスキル、そしてモニタリング・アラートシステムの構築・運用能力などが挙げられます。
コンテナ技術
SREの業務委託案件において、コンテナ技術は欠かせないスキルの一つです。DockerやKubernetesといったコンテナオーケストレーションツールを用いた環境構築、運用経験が求められます。これらは、アプリケーションを迅速かつ柔軟にデプロイし、スケールさせるための基盤となります。
また、コンテナイメージの作成、レジストリの管理、ネットワーク設定など、コンテナ技術に関する幅広い知識が求められます。コンテナ技術を活用することで、インフラの効率化、開発と運用の連携強化、システムの安定性向上に貢献することができます。
インフラ自動化
SREは、インフラストラクチャの自動化を推進することで、人為的なミスを減らし、システムの安定性を高めます。TerraformやAnsibleといったインフラとしてのコード(IaC)ツールを用いた構成管理、CI/CDパイプラインの構築、自動テストの実行などが主な業務となります。
これらのスキルは、インフラの再現性、スケーラビリティ、そして迅速な変更に対応するための基盤となります。また、クラウドプラットフォームのAPIを活用した自動化も求められます。
共通基盤の運用
SREは、複数のサービスで共通して利用される基盤の運用も行います。ログ収集・分析基盤、モニタリング基盤、CI/CD基盤などが代表的な例です。これらの基盤を安定的に運用し、各サービスが円滑に動作するための環境を提供することが求められます。また、基盤の性能改善、セキュリティ対策、新しい技術の導入なども行います。共通基盤の運用経験は、大規模システムの運用における安定性と効率性を高める上で非常に重要です。
これらに加えて、トラブルシューティング能力やパフォーマンスチューニングの経験も重要視されます。近年では、DevOpsの思想に基づいた開発プロセスへの理解や、セキュリティに関する知識も求められる傾向にあります。
SRE副業案件の単価相場
業務委託のSRE案件で単価の相場は、経験年数、スキルセット、案件の規模や難易度によって大きく変動します。一般的に、クラウド基盤を構築した実務経験や、大規模システムの運用経験を持つ技術者ほど高単価な案件を獲得できます。また、希少なスキルを持つシニアエンジニアやテックリード、PMとしてプロジェクトマネジメントの経験を持っている場合も、高い評価を受ける可能性があります。
副業での単価相場としては、時給で3000円から6000円程度が目安となります。月の報酬額では20〜30万円ほどを目標とするとよいでしょう。
近年、SREの需要が高まっていることもあり、条件のよい案件が増加傾向にあります。副業マッチングサービスやエンジニア向けの求人サイトなどで、具体的な単価相場を調べることができます。ただし、これらの情報はあくまでも参考であり、実際の単価は案件によって異なることを理解しておきましょう。
SREの業務委託案件は、クラウド技術の普及やDevOpsの浸透に伴い、ますます需要が高まっています。高単価な案件が多く、エンジニア経験を活かして柔軟に働ける魅力的な副業として注目されています。
SRE副業案件の種類
SREの副業で獲得できる案件の種類について、以下で解説します。
環境構築・運用
SREの副業案件で最も一般的なのが、環境構築・運用の仕事です。具体的には、クラウドプラットフォーム(AWS、GCP、Azureなど)上での仮想サーバの構築、自動化の設定、セキュリティ設定などが挙げられます。また、コンテナ技術(Docker、Kubernetes)を用いた環境構築や、Terraform、Ansibleなどツールの構成管理なども含まれます。これらの業務は、企業のシステム基盤を安定的に運用するために不可欠であり、SREの専門知識が求められます。
コンサルティング
SREの専門知識を活かして、システム運用上の課題を解決するためのコンサルティング業務も盛んです。例えば、既存システムのクラウド移行支援、運用業務の効率化、パフォーマンスの改善、セキュリティ対策の強化などが挙げられます。コンサルティングでは、顧客のニーズを正確に把握し、最適なソリューションを提案する能力が求められます。また、技術的な知識だけでなく、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力も重要です。
技術顧問
技術顧問として、SREに関わる技術的な意思決定をサポートする案件もあります。例えば、新しい技術の導入検討、システムアーキテクチャの設計、育成戦略の立案などが挙げられます。技術顧問は、企業の技術的な方向性を定める上で重要な役割を担います。そのため、最新の技術知識と経験に加え、経営層とのコミュニケーション能力も求められます。
講師
SREの知識や経験を活かして、研修やセミナーの講師を務める案件もあります。対象は、企業のエンジニアや、SREを目指す学生など様々です。講師業では、専門的な知識をわかりやすく伝える能力、受講者のレベルに合わせて指導する能力が求められます。また、最新の技術動向を常に把握し、受講者に最新の情報を提供することも重要です。
SREの副業案件は、環境構築・運用、コンサルティング、技術顧問、講師など、様々な種類があります。それぞれの案件で求められるスキルや経験は異なりますが、共通して言えることは、SREの専門知識と、顧客とのコミュニケーション能力が重要ということです。自分のスキルや経験に合わせて、最適な案件を選ぶことが大切です。
SRE副業案件の探し方
週1日、土日稼働、フルリモートなどSREの副業案件を探す方法を紹介します。
エージェントの活用
SREの副業案件を探す上で、最も効率的な手段の一つがエージェントの活用です。フリーランス向けに業務委託の求人を扱うエージェントでは、副業向けの低稼働な仕事の紹介も受けられます。ITエンジニア向けの総合的なエージェントでは、多くのSRE案件を取り扱っています。エージェントは、企業から求人情報をいち早く入手しており、スキルや経験、希望条件に合った案件を紹介してくれます。また、契約交渉や条件交渉も代行してくれるため、スムーズに案件を獲得することができます。
クラウドソーシングの活用
クラウドソーシングでは、単発の仕事が掲載されているため、土日や平日夜間で作業できる仕事を探しやすいです。様々なスキルを持つワーカーが集まっているため、SREの案件も掲載されています。クラウドソーシングのメリットは、比較的自由な働き方ができる点です。自分のスキルやスケジュールに合わせて、柔軟に案件を選択することができます。ただし、競争が激しく、単価が低い案件も多いというデメリットもあります。
直接営業
副業に慣れてきたら、積極的に新しい企業にアプローチし、直接案件を獲得する方法も考えられます。知り合いの紹介や、SNSでの情報発信、転職サイトで公開されている求人に応募するといった方法も挙げられます。直接営業のメリットは、企業のニーズを直接聞き、自分に合った案件を見つけることができる点です。ただし、企業を探す手間や、面接の準備など、時間がかかる点がデメリットです。
SREの副業案件を探す方法は、エージェント、クラウドソーシング、直接営業など、様々な方法があります。それぞれのメリット・デメリットを比較し、自分に合った方法を選ぶことが重要です。効率的に案件を見つけたい場合は、エージェントの活用がおすすめです。自分のスキルや経験をアピールし、積極的に案件を探しましょう。
SRE副業におすすめのエージェント
SREの副業探しでおすすめのエージェントを紹介します。
レバテックフリーランス
『レバテックフリーランス』は、ITエンジニア向けのフリーランス案件に特化したエージェントです。SRE案件も豊富に取り扱っており、案件数、登録者数ともに業界トップクラスを誇ります。週2日〜3日から稼働できる案件が多く、フルリモートで働ける案件も充実しているため、副業に最適です。また、経験豊富なエージェントが、スキルや希望条件に合った案件を紹介してくれるため、スムーズに案件獲得ができます。
ITプロパートナーズ
『ITプロパートナーズ』は、週2・3日〜など自由度の高い案件が豊富なエージェントです。SREだけでなく、様々なITエンジニア向けの案件を取り扱っており、副業案件も多数あります。大手企業からベンチャー企業まで、幅広いクライアントを抱えているため、大手のWebシステムに関わる案件や、最新の技術に触れることができる機会も豊富です。
ギークスジョブ
『ギークスジョブ』は、エンジニア向けの業務委託求人を扱うエージェントです。フリーランス向けの週5日案件だけでなく、副業の求人も多数掲載されています。SREの案件もあり、スキルや経験に合わせて案件を選ぶことができます。また、ギークスジョブでは、スキルチェックテストを受けることで、自分の市場価値を把握することができます。
SREの副業案件を探す上で、これらのエージェントは非常に有効です。それぞれのエージェントが強みとする分野や案件の規模が異なるため、複数のエージェントに登録し、自分に合った案件を探してみることをおすすめします。
SRE副業求人を探す際のポイント
初心者がSREの副業で求人募集を探すポイントについて説明します。
週1〜2日などで対応可能か
副業のSRE案件を探す際は、本業と両立させることが重要です。そのため、週1〜2日などの短時間からでも対応可能な案件かどうかをしっかりと確認しましょう。多くの企業では、プロジェクトのフェーズや業務内容によって、必要な稼働時間が異なります。柔軟な働き方ができる案件を選ぶことで、本業とのバランスを取りやすくなります。
平日夜、早朝、土日で稼働できるか
本業との兼ね合いによっては、平日夜や早朝、土日に作業できる案件を探さなければならない場合もあります。作業時間が決まっていない場合や請負の案件では、時間帯が限定されることはないため、そのような単発の仕事を選んでもよいです。自らの生活スタイルに合わせて、稼働できる時間帯が明確になっている案件を選ぶようにしましょう。
フルリモート・在宅で作業できるか
近年では、リモートワークが一般的になってきており、SREの副業案件も例外ではありません。自宅やコワーキングスペースなど、好きな場所で作業できる案件を受注することで、時間の有効活用やワークライフバランスの向上に繋がります。そのため、副業の仕事選びではリモートワークに対応している案件かどうかを確認しましょう。
本業と競合しないか
副業で得た知識や経験が、本業に活かされることはメリットですが、逆に本業と競合してしまう可能性もあります。特に、同じ業界や似たような業務内容の企業で副業を行う場合は、注意が必要です。守秘義務や競業避止義務などに違反しないよう、契約内容をしっかりと確認しましょう。また、本業の会社に副業を報告する必要があるかどうかについても、事前に確認しておくと良いでしょう。
SREの副業を探す際には、上記のようなポイントを考慮し、自分に合った案件を選ぶことが重要です。自分のスキルや経験、ライフスタイルに合わせて、最適な案件を探しましょう。また、複数の案件を比較検討し、メリットとデメリットをしっかりと把握した上で、決定するようにしましょう。
SRE副業の始め方
ここからは、SREの副業を始める手順についてみていきましょう。
就職してSREの実務経験を積む
SREの副業を始める上で、まずは実務経験を積むことが重要です。正社員としてSREの仕事に就き、実際にシステムの運用や開発に携わることで、実践的なスキルを習得することができます。クラウド環境の構築、コンテナ技術の活用、インフラの自動化など、SREに必要なスキルを体系的に学ぶことができます。また、企業の規模やサービスによって、様々な技術に触れることができるため、自身のスキルアップにもつながります。
スキルシートやポートフォリオを準備する
SREの副業を始める前に、自分のスキルや経験をアピールするためのスキルシートやポートフォリオを作成しておきましょう。スキルシートには、これまでの職務経歴、携わったプロジェクト、使用したツールや技術などを具体的に記載します。ポートフォリオには、実際に開発したシステムやツール、改善した事例などをまとめます。これらの資料は、企業に自分の能力を伝える上で非常に重要です。
副業先の案件を探す
スキルシートやポートフォリオが完成したら、実際に副業先の案件を探しましょう。副業案件を探す方法は様々ですが、代表的なものとしては、以下のような方法が挙げられます。
- エージェント:『レバテックフリーランス
』、『ITプロパートナーズ
』、『ギークスジョブ
』などエージェントは、企業からの求人情報をいち早く入手しており、スキルや経験に合った案件を紹介してくれます。
- クラウドソーシング:『クラウドワークス
』や『ココナラ
』などのクラウドソーシングでは、様々なスキルを持つ人々が集まっており、SREの案件も数多く掲載されています。
- 直接営業:知り合いの紹介や、転職サイトで公開されている求人に応募するといった方法も考えられます。
SREの副業を始めるためには、まず実務経験を積み、スキルシートやポートフォリオを作成し、その後、副業先の案件を探すという流れが一般的です。焦らず一歩ずつ進んでいきましょう。
SRE副業を始める際の注意点
SREの副業は、スキルアップや収入アップにつながる魅力的な選択肢ですが、始める前にいくつかの注意点があります。就業規則の確認、確定申告、本業とのバランスなど、しっかりと準備を進めることで、安心して副業を始めることができます。
就業規則を確認し副業の許可を取る
SREの副業を始める前に、必ず本業の会社の就業規則を確認しましょう。多くの会社では、副業に関する規定が設けられており、副業を行う際に許可が必要な場合もあります。副業を行うことで、会社に不利益をもたらす可能性がある行為や、競業避止義務に違反する行為などは禁止されていることがあります。事前に就業規則を確認し、会社に許可を得ることで、トラブルを防ぐことができます。
確定申告を忘れないようにする
副業によって得た収入は、確定申告の対象となる場合があります。副業収入が年間20万円を超える場合は、原則として確定申告が必要となります。確定申告を怠ると、ペナルティが課せられる可能性があるため、注意が必要です。確定申告の手続きは複雑なため、税理士に相談するなど、専門家に依頼することも検討しましょう。
本業とのバランスに注意する
SREの副業は、本業との両立が重要です。副業に時間を使いすぎてしまい、本業の仕事に支障が出てしまうのは避けなければなりません。また、副業で得た知識や経験が、本業に悪影響を及ぼす可能性も考えられます。副業と本業のバランスをしっかりと取ることが大切です。
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